コラム

ユニバーサルマナーとは?~ハードを変えられなくても、ハートは今から変えられる~

皆さんこんにちは!KECビジネスコンサルティングの泉谷です。「ユニバーサルマナー」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?多様化する現代だからこそ必要な「ユニバーサルマナー」という考え方。今回はこのユニバーサルマナーの考え方と検定についてご紹介いたします。

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目次

「ユニバーサルマナー」とは?

高齢者や障害者、ベビーカー利用者、外国人など、多様な方々を街で見かける現代。「自分とは違う誰かの視点に立ち行動すること」は、特別な知識ではなく、「こころづかい」の一つです。多様な方々へ向き合うためのマインドとアクション。それが「ユニバーサルマナー」です。

ハード(設備)を変えることができなくても、私たち一人ひとりの「ハート」は今すぐに変えることができます。自分とは違う誰かのことを思いやり、適切な理解のもと、行動することで押しつけではなく「選択の自由」をつくるような「こころづかい」が生まれます。

街中や交通機関等で「困っている人がいるな…」「でもなんて声をかけようか…」日本人の対応は「過剰と無関心」の二極化とも言われています。それはただ接し方がわかれらないからです。ユニバーサルマナーの考えを知り実践することで多様化する現代でもこころづかいの輪を広げることができます。

 

 

なぜユニバーサルマナーが求めれらるのか?

現在、全人口の28%が高齢者、7%が障害者、3歳未満は2%と言われています。つまり日本に暮らす3人に1人は外出の際等に不安を感じています。さらに今後は東京オリンピック、大阪・関西万博等、大規模なイベントも控えています。よって仕事やプライベートに関わらず多様な人たちと触れる機会が増えることが予測されます。

このような環境・時代背景によりユニバーサルマナーの考え方とそのスキル習得を目指す企業や個人の方々は増えております。また教育機関においても必修授業として取り入れられているケースも増えております。さらには2016年施行の「障害者差別解消法」では、公的機関・商業施設問わずあらゆる場所で「障害者の不当な差別の禁止」「合理的配慮の提供」が義務付けられています。

今後世界中から訪れる多様な人に対応するためにも、ユニバーサルマナーの考え方の理解と実践が求められています。

 

ユニバーサルマナー検定とは

ユニバーサルマナー検定とは、ユニバーサルマナーの実践に必要な「マインド」と「アクション」を体系的に学び、身につけるための検定です。声がけやコミュニケーションを行うには、多様な人々の特徴や心理状況を知ることから始めます。その上で、ケースバイケースの適切なサポート方法を学ぶことができます。

また検定の大きな特徴としては障害のある当事者がカリキュラムを監修しており、当日の講師もつとめます。例えば、車いすを押すという一つのサポートでも「かける言葉」「歩くスピード」など細かいことを工夫すると、乗っている人の安心感は変わります。本当に喜ばれる細やかな配慮を身につけられるのは、当事者視点ならではのこだわりと発想があるからです。

検定の種類についても簡単にご紹介いたします。

 

【ユニバーサルマナー検定「3級」】

ユニバーサルマナー検定3級は高齢者や障害者への基本的な向き合い方やお声がけ方法を学ぶ、導入のための講座です。3級取得講座では「ユニバーサルマナーとは」「人と人との違いを考えよう」「どんな人がどんなことに困っているのか」「代表的なお声がけ方法」など基本的な内容に加え、多様な方々への心理状況を考えるワークを行います。

【ユニバーサルマナー検定「2級」】

車いすの操作方法など、実践的なサポート方法とより詳しい知識を学ぶ講座です。ステップアップ形式の為、3級取得が必要です。2級取得講座では、精神障害者、知的障害者など3級よりも更に範囲が広く詳しい「多様な方々の心理状況」を扱います。座学と実技があり、最後に認定試験を受けて頂きます。

KECは一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会が運営する上記検定の販売代理店もしております。検定は貴社での団体受験も可能です。内容等のご質問がございましたらお気軽にお問合せください。またその他各種イベントや無料セミナーにもぜひご参加ください!

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この記事の筆者

KECビジネスコンサルティング 泉谷 岳(いずたに がく)

兵庫県出身。KECビジネスコンサルティングにて各種研修・セミナーの企画営業を担当。趣味は映画・YouTube鑑賞、心理学本の購読、野球観戦。

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