コラム

人的資本経営になぜwell-beingが問われるのか

 

こんにちは。KECビジネスコンサルティングの岩崎です。

 1119日に、日本ウェルビーイング推進協議会主催「Japan Well-being Conference」が開催されました。全国で1,000人以上が参加される大きなイベントとなり、ウェルビーイングの注目度の高まりを感じました。

 

 皆様もウェルビーイングというキーワードを、耳にする機会が増えていませんか?

 アマゾンでウェルビーイングの書籍を検索すると、2022年度に発売されたものだけで25冊見つかりました。

  • ウェルビーイング・マネジメント
  • ウェルビーイングビジネスの教科書
  • 職場のウェルビーイングを高める 1億人のデータが導く「しなやかなチーム」の共通項
  • ウェルビーイング経営!: 社員の笑顔が会社を成長に導く

など

ビジネス系のウェルビーイングの書籍も多く存在します。ウェルビーイングを経営に取り入れている企業が増えていることがよくわかります。

 「まだウェルビーイングに取り組めていない」もしくは「取り組んでいるがどのように推進したら良いか悩んでいる」といった企業様もまだまだ多いと思われますので、今回はウェルビーイング推進のためのヒントを紹介します。

 

 

ウェルビーイングとは

ウェルビーイング(well-being)とは、「幸福」と翻訳されます。「幸福」といえば、happinessを思い浮かべる方も多いかもしれません。happinessとの違いは、「継続時間」です。happinessが「一時的に感じる幸福」であるのに対し、well-beingは「継続的に幸福を感じている状態」です。感情だけでなく、心身が充足している状態をウェルビーイングといいます。

厚生労働省では、ウェルビーイングを「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」と定義しています。

 

 

ウェルビーイングが注目されている理由

ビジネスの世界で、どうしてウェルビーイングが注目されているのでしょうか?

 疲れ果てた状態よりも、心身共に健康な状態の方が仕事に集中して取り組めるということは、多くの人がイメージできるかと思います。多くの調査結果からも、幸福な従業員は、業務のパフォーマンスが高く、創造的であり、会社に良い影響をもたらすことがわかっています。

 しかしながら、毎年発表される「世界幸福度報告」によると、2022年度の日本の幸福度ランキングは54位となっており、主要先進7か国では最下位です。

ウェルビーイングの考え方によると、幸福度が低いと生産性が低くなります。実際、日本の生産性は、公益財団法人日本生産性本部の「労働生産性の国際比較 2021」によると、OECD加盟38か国のうち23位で、主要先進7か国では最下位です。日本企業の生産性が低い理由は、従業員の幸福度が低いからとも考えられます。

 そのため、ウェルビーイングに取り組む企業が増えているのです。

 

 

ウェルビーイングと人的資本経営

KECは、企業の生産性を高めていくためには、人的資本経営の導入が欠かせないと考えています。コラム『「人的資本経営」の実現を握るカギとは』で説明させていただきましたとおり、人的資本経営に必要な基盤は、次のポイントになります。

 1.ゴール(目的・ビジョン)が明確な組織であること
 2.企業の価値観・存在意義が皆で共有できていること
 3.社員がイキイキしてモチベートされていること

ビジョンに向かって、社員がイキイキと働いている状態が、ウェルビーイングな状態に近いと考えています。

 人的資本経営に取り組むうえで、大切なのはそれを実行できる環境です。上司と部下、同僚とのスムーズなコミュニケーションや、風通しの良い職場づくりが、ウェルビーイングの醸成には大切です。

 KECではそうした“環境”づくり、いわゆる組織風土づくり、仕組みづくりをご支援させていただいております。

 具体的な取り組みについては、無料セミナーで公開致します。ウェルビーイングの取り組みのヒントを得る機会にもなりますので、ぜひともご参加をお待ちしております!!

https://www.consul.kec.ne.jp/event/well-being-program/

 

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