コラム

ネットリテラシ―とハラスメント

こんにちは、KECビジネスコンサルティングの近藤です。
皆さまの企業にもSNSアカウントやYoutubeチャンネルはおありでしょうか。
弊社では各部門で強みを活かした内容のYoutubeチャンネルやSNSを開設しており、日々コンテンツを発信しております。
情報を発信する上で気を付けたいのがネットリテラシ―です。ネットリテラシ―とはインターネット上での心得ともいえるもので、情報の真贋や個人情報など軽い気持ちでアップロードした内容が思わぬ炎上につながるリスクを常に考慮しておかなくてはいけません。
発信した本人にはその気がなくても受け取られ方次第では炎上してしまう点では、昨今問題になることの多いハラスメントとも共通していると言えます。両方とも本人は一時の考えに身を任せて発信したことだとしても、思いもよらぬ大ごとに発展する場合があります。

今回はリテラシーとハラスメントを整理してお届けしたいと思います。

 

目次

 

リテラシー・ハラスメントとは?

 

はじめに、リテラシーとハラスメントについて確認します。
リテラシー(literacy)とは、読み書きの能力を意味する英単語です。
今日、「リテラシー」と言うと、読み書きの能力を指してではなく、「与えられた材料や情報などを正しく理解・分析し、活用する能力」知識や経験を持って使いこなす素養という文面で使用される場合が多いです。

インターネットを使いこなす能力を「ネットリテラシー」と呼ぶように「〇〇リテラシー」の形で表されることが一般的です。

ハラスメント(harassment)とは、嫌がらせを意味する英単語です。「ハラスメント」は主に企業内や組織内で起きる言動に対して用いられる場合が多いです。

ハラスメントもリテラシー同様に「〇〇ハラスメント」という形で前に単語がつく形で使用されることが多いです。「パワハラ」「セクハラ」など、略語として「〇〇ハラ」の形も一般的です。
ハラスメントは、行為者にどういう意図があったかは問題ではなく、相手が不快な感情を抱けばそれはハラスメントと認定されますので注意が必要です。
近年では、暴力行為はもちろん、精神的なストレスを与える言動をハラスメント行為と見なされるケースが増えており、場合によっては訴訟にまで発展します。また、世間の目が以前よりも厳しくなっており、ハラスメントが起きてしまうと企業のイメージを損なうことにつながりかねません。

 

SNS利用時のリテラシー

リテラシー・ハラスメント共に、相手や第三者から見てどう思うか、が重要だといえます。
特にSNS全盛の昨今では、あらゆる方面に対してのケアが必要になります。
SNS利用時を想定してリテラシーについて見ていきましょう。

炎上騒動にまでなってしまった投稿は、”冷静な判断の見落とし”が原因ではないかと思います。

”見落とし”は単なる誤字脱字のレベルではなく、自分の立場や社会的地位・影響力など、いわば周囲から付与された要素を本人が自覚しきれずに、それに反した内容を発信したためにバッシングを受けてしまう、という流れを指します。
著名な経営者や芸能人など、立場や影響力のある人であっても、ひとりの人間として自由な意見の発信が受け入れられるべきではありますが、世間が作り上げたキャラクター(人物像)であったり、期待値というものが付いて回ってしまうので、それを逸脱した内容だと過激な反応が多くなる傾向が見られます。

大きな反響を得た経験がある人が発信する場合に注意しなければいけない点として、もう一度大きな反応をもらおうと思うあまり、より攻めた内容を発信する方向に進まないようにすることです。これは冷静な判断が見落とされているといえます。
企業が持つアカウントは専任者や少人数チームでの運営が多く、時に間違った道に進んでしまいかねませんので、見落としには十分に気を付けたいところです。対策としては、運用や更新は担当者がいたとしても、発信された内容は全体で見守り、内容に不備がないか常に気を掛けるようにしましょう。また、担当者も後から削除や編集が出来ると言っても、ネット上で拡散してしまった後では遅いので、公開前のフローを確立させることが重要です。
自分たちのコンテンツを発信しよう、ということに夢中になってしまうと思わぬ落とし穴にはまりかねません。不特定多数に発信する・誰でも閲覧し複製できる状態である、ということを常に頭の片隅に置いて、好意的でない目線でコンテンツが視聴された場合に想定されるケースの対策も講じておいた方が賢明です。

ハラスメント

ハラスメントを考えます。
ハラスメントを考える上で留意したいポイントとしては、立場の違い・価値観の違いの2点です。

立場の違いですが、大きい要素としては性別や年齢、経歴になります。
「面従腹背」、とよく言いますが、表面上に現れている反応が本心かどうかは判断しようがありませんので、会社組織内でするコミュニケーション時はそのことを肝に銘じなければいけません。

次に価値観の違いです。
最近ではニュースサイトなどで頻繁に、「Z世代」というように世代ごとにトレンドや性格傾向が違っていることが指摘されています。世代だけでなく、インターネットやスマホの影響もあり、個々に違った価値観を持つのが常識となりつつあります。価値観が違う、ということが言い訳や区別する理由になると問題が起きやすく、最悪の場合、離職となってしまいます。重要なのは個人の価値観と会社や社会人としての価値観の2つを持ってもらえるように働きかけることです。
また、常に迎え入れる側が最新の意識にアップデートされていることも重要です。

まとめ

リテラシーやハラスメントは日頃から耳にすることが多い単語ですが、それだけ多くの場面で失敗が起きている、ということの表れではないでしょうか。
ひとたびニュース等で取り上げられてしまうと、長らく築き上げてきたブランドイメージを損なう可能性があるので、企業としては日頃から目を光らせる必要があります。

また、SNSや情報発信に対するリテラシー、ハラスメントに関する意識を常にアップデートするのは大変な労力です。
KECでは、多くの企業でこれらの研修を行ってきた実績があります。研修を通して意識の改善は可能です。
是非お気軽にお問い合わせください。

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